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プライドが高い 義父の様子に異変 大学教授だった義父は5年前、大切にしていた論文が盗まれたと交番に駆け込みました。 警察官が巡回中で留守だったことに腹を立て、怒鳴っているところを近所の人が見つけ、教えてくれたのです。 もちろん、盗まれるような論文は家にありません。 以前から不可解な言動があったので、来る時が来たと目の前が真っ暗になったことを覚えています。 帰宅した夫に病院に連れて行こうかと相談しても黙り込むだけ。 義父母の仲は悪く、私が同居を始めた22年前から、義母は食事のテーブルも別々。 ですから自分の夫なのに心配するどころか、怒鳴り声にも迷惑そうな顔をするだけ。 義父の症状は日に日に悪化し、怒りっぽくなると同時に排泄が思うに任せなくなっていきました。 夜間のトイレに失敗する回数が増え、朝一番で便座まわりの掃除をすることが私の日課に。 なぜ、私だけがこんな目に遭うのか・・・。 答えの出ない問いかけをしながら、びしょ濡れになった床を拭き、義父を呪いました。 でも、これはその後の序章に過ぎなかったのです。 「聞きたくない」と 怒鳴るだけの夫 ある日、お腹を下した義父が下着もパジャマも便まみれのまま、何食わぬ顔でバスルームに入り、優雅にシャワーを浴び始めました。 彼が部屋に戻ったのを確認して浴室へ行くと、汚臭が漂い、排水口は詰まり、惨憺たる状態。 ジャージに着替え、3枚重ねのマスク、厚手のビニール手袋、ダイビンク用ゴーグルで装備を固めて、ようやくの思いで掃除。 悪臭の地獄の中、膝から崩れ落ちるような感覚に襲われ、吐きながら涙が止まりませんでした。 義父は、その後もたびたび便まみれ事件を起こしましたが、夫に様子を伝えても「聞きたくない」と怒鳴り、ついには出張と言って家を空ける回数が増えていきました。 携帯に電話をしても、電源を切ってしまうのでつながりません。 会社に電話をかけたら帰宅直後にすごい剣幕で手を挙げられ、その後は怖くて電話ができなくなりました。 自分の親にここまで無関心でいられる夫に背筋が冷たくなりました。 相談する人もなく、死んでしまいたいと思いながらもドラッグストアに除菌剤と消臭剤を買いに通う日々。 そんなある日、失禁しながら口をあけてソファで居眠りをしている義父の顔に、思わず濡れティッシュを被せていたのです。 また、徘徊で2時間戻ってこなかった時は、事故に遭ってくれていますようにと祈る私がいたのです。 目の前にいる人の「死」を願っていた自分にぞっとしましたが、あの時の私を否定することは今でもできません。 |
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